RIN architect & associates が目指すこと
「心のよりどころ」となるような人の居場所を共につくっていきたいと思っております。
例えば、大切な家族といっしょに過ごしているとき、古い友人と時を共にしているとき、ゆかりのある人たちで何か集まるようなとき、もしくは時に一人で静かに思索を巡らすときなど、誰しもがこれまで生きてきたさまざまな場面において、心の支えとなるような時間や場所を持ち合わせたことがあるのではないでしょうか。あるいは、少なくとも持ち合わせたいと望んだことがあるのではないでしょうか。
そんなとき、あなたを包むその空間はいったいどのようなものでしたでしょうか。不思議なことに、誰しもがおぼろげながらでもその記憶や思い出を心の中に宿していることでしょう。人々をやさしく包むような空間としての原風景こそが建築のもつ力であり、また、建築が本来果たすべき役割であると信じております。見た目の新しさや人を驚かすような奇抜さではなく、モノづくりに深く根ざし、誰かにとって「心のよりどころ」となるような空間・場所を目指して建築設計を進めていきたいと強く思っております。
林 誠澤(Sonteku Rin)
1976年東京生まれ。高校まで東京の小さなコミュニティーの中で過ごし、大学にて建築を学ぶ。20代の終わりの頃、父の生まれ地である石川県能登半島の山村と港町にて暮らす。能登での暮らしや学生時代の様々な国への旅を経て、古くから親しまれてきた建築や住文化そして生活デザインなどの素晴らしさを再認識する。
建築を通した創作活動においては、これまで自ら経験してきたことから古きよき物を懐古主義としてではなく現代にどのように活用していけるのか、また、人との縁そして身近で小さなコミュニティー・共同体を大切にすることを何よりも大事にしたいと考えている。